私がインターネッツの世界に飛び込んだのは1998年である。Windows98が生まれた年、私は大学1年生であった。家庭教師のバイトを始めたら、なぜかクレジットカードが作れることになり、その魔法のカードで18万円のノートPCを買った。そして支払いが滞り、あっさりとブラックリストに載ったのである。
危うく1段落で話が終わるところだった。与信情報と引き換えにノートPCを手に入れた私は、「ホームページ」というものを立ち上げた。自分なりに発信したいという欲があったし、自分はそういう才能があると思い込んでいたのである。青春を注ぎ込んだ私の最初の作品は、「ジオシティーズ」の閉鎖と共に完全に亡き物となった。これで一安心である。
私がホームページの制作に躍起になっていた頃、世の中には「ブログ」というサービスが誕生した。HTMLを打たなくても誰でもインターネッツに日記が投稿できるようになると、いわゆる「人気ブロガー」というのがボコボコ出てきた。それを見て、「ああ、俺、たいして面白くないな」と思った時、私は筆を折る決意をした。
そして、世の中に「ミクシィ」という物が現れた。日記を書く人は爆発的に増え、いろいろな交流が生まれた。ここにもまた面白い人がボコボコ現れていた。一方その頃、私は学生時代にのめり込んだサイト制作のおかげでサイト制作が仕事になっていた。
「Twitter」が日本で流行り出した頃、私がインターネッツにのめり込んでから10年が過ぎていた。インターネッツのおかげで仕事ができるようになった私には、人生2度目のクレジットカードが届いた。それからの私は、「返済だけは忘れるな」をモットーに、大切にクレジットカードを使っている。だがクレジットカードの話はここではどうでもよかった。Twitterである。140字という制限が、なぜか私にハマった。以降、十数年の時をTwitterと過ごしている。いわゆるツイ廃である。インスタ?しゃらくせぇ。(やっている)
そして今、にわかに流行り始めているのが「note」である。だが私は学んだ。「他の表現者を見たら心が折れる」と。ここまでざっと見ただけで恐ろしい。
なので、あえてブログに帰ってくることにした。これから先、しばらくブログを書いてみようと思う。noteでは戦えない私の、戦わないためのブログである。